あやかし螺紋36 「猛襲!アオキさんグレート!!」
2008年3月3日 03:50
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―舞台は闘仙境へ―
「わあー、すごい!」―初めての闘仙境ではしゃぐカレン。
カレンの気持ちが落ち着いたところで、ミドリが闘いの開始を告げた。
「螺紋!」―夕子が名を呼ぶと黒猫は人型の影となって夕子に降り注ぐ。
影はインクのように体を覆う。―夕子は戦闘態勢となった。
「素敵です。ゆっこさま。では今度はわたしの番―」―カレンはおもちゃのステッキを振るった。
「カメリク・カメリハ・アオキさんグレート~♡」―ステッキから光がアオキさんに注がれた。
ゾウガメの姿のアオキさんが、人型の、鎧のファイターに変わった。
―刹那、螺紋の先制攻撃。頚部、脇腹、みぞおちへと高速ラッシュ。
世界クラスの格闘家でも最初の一撃で崩れ落ちる。
しかしアオキさんグレートは少し体を揺るがせただけ、ダメージは見えない。
物理的な力も、気功も、効いてはいない。
加えてラッシュを仕掛けようとした螺紋を、右フック一撃で吹っ飛ばした。
さらに空中の螺紋の背後へ、目にも留まらぬ速さで移動し、組んだ両手で叩き落す。
「ゆっこ!」おもわずユイが叫ぶ。ここまでやられるとは・・・。
(でも、螺紋にはあれがある)―ユイはおもう。あれとは、ユイとの闘いで見せたヘビー級の螺紋。
ユイの心が伝わったように、螺紋はフルパワー・バージョンへと変化した。
螺紋とアオキさんグレートの超ヘビー級の剛拳が交錯する。互角の攻防―
―いや、互角ではない、螺紋はこの体では長くいられない。エネルギーの消費が多すぎた。
アオキさんの気からは、無尽蔵のスタミナを感じさせた。
先ほど食らったダメージもある。このままでは敗北する。
アオキさんの蹴り上げをバック転でかわしながら、螺紋は身をひねった。
螺紋は、アオキさんグレートではなく、カレンの方へ飛び掛った。
アオキさんに勝てずとも、術者であるカレンを倒せば、勝敗は決する。
牙をむき襲い掛かる螺紋。
しかし、カレンは笑った。
