あやかし螺紋25 「発動!ねこまねき!!」
2007年12月6日 08:30
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右手首はキキの髪に強い力で巻きつけられ
左手はケイの甲殻の右腕をかわすために使われている。
そして、ケイは仕掛けててきた!
突き出された左の掌からほとばしるエネルギーの塊――これは!
(――咬犬破!?)
だがそれは、犬の顔と言うより狛犬―いや、シーサーの顔をした波動だった。
この至近距離でまともにくらえば只ではすまない!
でもわたしは見切っていた。
螺紋と合体すると運動能力、動体視力が数倍にアップする。
ケイが咬犬破――いや、シーサー破を発射するまでに
肉体をハイパワ―・バージョンに変えた。
キキの髪に巻きつけられたまま、かまわず右腕で猫パンチを打ち出す。髪は引きちぎれた。
鋭い衝撃を右腕に受けながらも、シーサー破を弾き返した。
ケイは後ろに跳び退り、距離を取る。
その間に、わたしはキキに向き直し、ユイとの闘いで偶然身につけた技を繰り出す。
右手首を招き猫のようにクイッと曲げる。
物体を引き寄せる念動力、「アポーツ」―それを螺紋流にアレンジした術―「ねこまねき」
キキの体がわたしに向かって引き寄せられる。
キャアと悲鳴を上げて近づいてくるキキに、
(キキちゃん、ごめんね)――心の中でわびながら左腕で、軽く猫パンチ。
キキは気を失った。元の小さな姿に戻っている。
ケイの方に向く。さすがに動揺がみえる。
(さぁ、決着をつけましょう、ケイ…)
でもわたしは後に、思い知る事になる。彼女を、闘いを甘く見ていたことを……。
