あやかし螺紋 番外編 「再会―ハルとハナ」
2007年11月7日 15:25
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学校の帰りの途中――
「ニャーゴさまぁ!!」
二人の女の子の声がして、驚いてそちらへ向くと
見覚えのある二人が!
「…ハル!ハナ!」
「やっぱりニャーゴさま!」
二人は駆け出して、わたしに抱きついてきた。
「ニャーゴさま、おひさしぶりですぅ」
ふくよかな方の女の子―ハルが頬をすりつけてくる。
「お会いしたかった、ニャーゴさまぁ」
めがねの方の娘―ハナが泣きじゃくる。
この二人はわたしが「バグバグブログ団」の幹部、レディ・ニャーゴであったときの部下
戦闘員のハルとハナです。
気が優しくて、おっちょこちょいの二人は悪の手先になりきれず
空とぶアジト、「罵空城」から放り出されそうだったのを
わたしが直近の部下として、引き取ったのでした。
戦いの役には立たないので、身の回りの世話をしてもらっていたのだけれど……。
ちなみにこの二人はわたしよりふたつぐらい、年上です。
「あなたたち、無事だったのね」
「はいぃ。ニャーゴさまがもどられなくなって、罵空城から逃げ出して…」
ハルが泣きながら答える。その後をハナがついで
「二人でなんとか人間社会に溶け込んで暮らしてます」
「そうなんだ…。何をしてくらしてるの?」
「芸人です」―二人で声をそろえてこたえる。
「ええ!!」また驚いてしまいました。
「全然売れてないんですけど…」とハル。
「営業でこの街にきたら、ニャーゴさまをお見かけして…」とハナ。
二人はまた、泣きじゃくる。
わたしの眼にも、涙がこみ上げてきました。
レディ・ニャーゴであった時のことを思い出すのはつらいけど、
この二人のことは大好きです。……よく叱ったけど。
